「四大天王」ティーチインメモ

24日のティーチインの一問一答。ややネタを割っています。記憶だけで書いているので細部は異なります…。


参加:ダニエル・ウー、アンドリュー・リウ、えーと編集の人と撮影の人(ごめん…)


Q:この映画の製作のきっかけ
A:アンドリュー・リウから、ボーイズ・バンドをテーマに映画を作らないかと持ちかけられたのがきっかけ。ありがちな話にしたくなかったので、僕たちが本当にデビューして、その様子を記録すれば面白いと思った。

Q:歌手のインタビューはノン・フィクションか?また、映画自体を極秘にしていた中で、どのように出演依頼をしたのか?
A:彼らのインタビューは全部本物。知り合いに声をかけて音楽業界を題材にドキュメンタリーを撮っていることだけを話し、質問を30個ほど用意して、それに答えてもらう形をとった。最後に企画を説明し、カットしてほしい部分があれば応じる旨を伝えたが、みな作品の意図を非常に理解してくれて、全部使用してもOKと言ってくれた。

Q:四人組のボーイズ・バンドということでF4と比較されているが、彼らについての印象は
A:この業界は実力や本人の情熱よりも、マスコミを利用したイメージ戦略を重視するやり方が多いと感じる。たとえばパリス・ヒルトンは、何もないところからマスコミの注目を集めることでここまで有名になった。ボーイズバンドに関してもいい印象を持っていなかったけど、この映画を通してバンドの大変さを知ったから、以前よりは彼らのことを理解している。F4は現象になるほどヒットしているから名前を出しただけで、特に他意はない。

Q:作中のコスチュームは誰が考えたのか?また、誰がどの衣装を着る、ということをどうやって決めたのか?
A:知り合いのデザイナーがああいう服をたくさん持っていて、その人から借りた。誰がどれを着るか、というのは特に決めておらずその場で選んだが、あのデカイ飾りのやつだけは、自然とコンロンが着ることに決まった(笑)。

Q:作中の4人の描かれ方について
A:(アンドリュー)2割は、実際の各々の性格をオーバーにしたものが反映されているが、残りの8割はダニエルがデザインした。でも、(作中に生前の父親の思い出を語るシーンがあるが)僕の父親は死んでないよ(笑)。この映画を見た親戚から慌てて電話がかかってきた。「お父さんは大丈夫か」って。

Q:それぞれ俳優として活躍している4人がバンドを結成したときの周囲の反応について
A:やっぱりボーイズ・バンドということでF4に対抗などと言われた。でも彼らは20代だけど、僕らはもう30代だし「ボーイズ」じゃない、「マン」バンドだよね。あと、お金目当てだと考える人もいた。

Q:「ALIVE」にもファンができたと思うが、フェイクバンドだと知ったときの彼らの反応は
A:もともとの俳優のファンがそのまま応援してくれたと思う。活動していくうちに、自分たちもその気になってバンドに打ち込んだし、彼らが満足してくれるよう頑張った。ファンの存在はこの映画にとってとても重要だった。

Q:アニメーション・パートについて
A:(この作品について)とにかく「何でもやってみよう」と考えていてそれで入れた。アニメパートは4つあるが、クリエイターに4人それぞれのイメージや心情を伝え、あとは自由に創作してもらった。たとえばアンドリューのパートは、彼が一人で戦っている心境を反映してる。

Q:香港・釜山・日本での観客の反応の違いはあるか
A:やはり香港では香港のローカルネタで笑う、ということはある。だが、日本でも釜山でも「香港の音楽業界」という狭い世界の話なのに非常にいい反応があったので、正直驚いた。きっと多少の違いはあっても、こういうマスコミ戦略主義はどこの国にも共通しているのだと思う。

Q:ALIVEは解散したが、この4人で今後活動の予定は
A:この映画のために作った事務所もまだ残ってるし、何かできると思う。解散はしたけど、ALIVEのスピリットはなくならないよ。

このほか「テレンス以外の3人は本当に歌が歌えない」「この企画のことを知っているのは10人ほどしかいなかった」「テレンスだけじゃなく、ほかのメンバーもみんな臭い屁をする」などのちょっとイイ話も。