ゴッドギャンブラー・ダイジェスト

  • ゴッドギャンブラー(賭神)

香港映画界にギャンブラーブームを巻き起こし、今のこの瞬間にもなお新シリーズが誕生しているというお化け映画の記念すべき第一作。これ一粒でシリアス&コミカルの2ユンファが楽しめるというゼータクなアーモンドグリコ映画です。いまや影帝として確固たる地位を築いたアンディだって、こんなチンピラ兄やんをかわいくやっていたのだね等という感慨はさておき、一番印象に残ってるのは香港人のネーミングセンスの適当さだったりする。いくらチョコ好きだからって人に、しかもおっさんにつける名前じゃねえだろチョコレートって。

  • ゴッドギャンブラー2(賭侠)

ヒットの影に歴史あり。ユンファ=賭神は去り(ちらっと前作の余りものくさい映像で登場しますが)主役はアンディー=賭侠に移ります。しかしそこに参戦の名乗りを挙げたのが、パロディ作品から華麗にトラバーユをきめた星爺&おっちゃん。しかも星爺に「超能力」という掟破りの属性があったため、すでにギャンブル映画としては体をなさなくなっているよね的なつっこみはさておき、一番印象に残ってたりするのは何を隠そうおっちゃんの衣装。ほぼポロシャツなんだよね、しかも茶色とかベージュの微妙にダサいやつなんだよね。っても「少林サッカー」みたいな計算されたダサさじゃなくて、スタイリストの存在自体を疑うような見事なオヤジ・ポロなんだよね。てゆうかどうみてもおっちゃんだけ私服なんだよね、映画なのにひとり自由度高くてハラハラしちゃうんだよね。でも構わない、それがおっちゃんだから…。

  • ゴッドギャンブラー3(賭侠2)

ついにアンディも姿を消し「ワイの天下やー!」と拳を天に突き上げる賭聖こと星爺(タイトルは賭侠のままですが)。しかし舞台は激動の1930年代、追憶の上海灘へ。「主役になったのに何故こんな目に?!」とお嘆きの星爺ですがそれはあなたが星爺だからです。てゆうかいくらテコ入れとはいえタイムスリップさしちゃあ今までのギャンブル!超能力!の設定が意味なくなるんじゃあなどという心配はさておき、一番印象に残ってるのはヒロインなのに割とひどい目にあうコン・リーを置いて他にない。大陸の女優さんだからってあんまり遠慮しない星爺&王晶は偉大です。ユンファは今回パネルでのみ登場。

  • ゴッドギャンブラー完結編(賭神2)

時は熟した!自由を我らに!と勢い巻いて(違)ユンファ再登場。どいつもこいつも好き勝手しやがって、これが本物の「ゴッド・オブ・ギャンブラーズ」だぜい!とばかりにクールで硬派なキャラが炸裂。前とは違いあまりコミカルさが出てこないのは、5年前よりさらに増した亜州影帝の貫禄のなせるワザか。お笑いは器用もののレオン・カーファイが引継ぎ、ヒロインも非美人系のン・シンリンを起用してなぜかロードムービー風に話が展開と、正式な続編ながら何となくスピン・オフ感漂う仕上がりなのは気のせいとして、一番印象に残らざるを得ないのはこれまで全てのシリーズに顔を出してきたチョン・マン。義理でもあるのか単にマメなだけなのか、キャストの中でひとり皆勤賞をゲット。なんかいいことあるといいですね。

賭神 GOD OF GAMBLERS

1989年/香港 監督:バリー・ウォン王晶) 出演:チョウ・ユンファ(周潤發)、アンディ・ラウ劉徳華)、ジョイ・ウォン(王祖賢)、チョン・マン(張敏)

賭侠 GOD OF GAMBLERS II

1990年/香港 監督:バリー・ウォン 出演:アンディ・ラウチャウ・シンチー周星馳)、ン・マンタ(呉孟達)、チョン・マン

賭侠II之 上海灘賭聖 GOD OF GAMBLERS 3: BACK TO SHANGHAI

1991年/香港 監督:バリー・ウォン 出演:チャウ・シンチーコン・リー(鞏俐)、ン・マンタ、サンドラ・ン(呉君如)

賭神続集 GOD OF GAMBLERS 2

1994年/香港 監督:バリー・ウォン 出演:チョウ・ユンファ、レオン・カーファイ(梁家輝)、ン・シンリン(呉倩蓮)、チンミー・ヤウ(邱淑貞)